MODA-BMR「小動物呼吸量測定装置」
商品概要
「MODA-BMR」は、実験用小動物の呼吸量を
数量化し測定を容易にした装置です。
動き回る小動物の呼吸量を測定するのは大変困難であります。しかしながら、呼吸量は代謝量を表す重要なバイタルサインであり、体温や血圧、脈拍などと同様に生体の全体的な様子を知る上での重要な指標となります。
「MODA-BMR」を提供する事によって、従来の動物実験が抱える問題点の解決と、呼吸器疾患に関する研究、生理学における新たな基礎研究などの発展を支援し、それぞれの分野に貢献することを目的としております。
「MODA-BMR」でできること
人間が健康に生きていくためには、体温、血圧、脈拍などと共に呼吸からわかる基礎代謝を理解して生活に反映していくことが重要となります。
しかし、人間の呼吸量を測定するには、設備と時間の拘束が必要です。その為、1ヶ月、1年といった長期間の計測は非常に困難です。このことから、一般的には実験動物を使ってこれらの研究を行います。
「MODA-BMR」では、その寿命と大きさからマウスやラットを対象にしており、その呼吸量を一生涯まで測定することができます。
1.エネルギー代謝量の測定
エネルギー代謝とは
エネルギー代謝(基礎代謝)とは、
動物が食物(栄養素)から酸素を使って生きていくために必要な心臓や内臓を動かすためのエネルギーを作り出すことです。空気中の酸素と食物から酸化分解によってエネルギーを作り出し、二酸化炭素と水を排出します。
エネルギー代謝量の測定
動物が行ったエネルギー代謝の結果、二酸化炭素が発生します。その発生量を測定することでエネルギー代謝量を求めることができます。
エネルギー代謝量は、環境の変化や疾病の発症などにより変化するので、長期間にわたってエネルギー代謝量を測定することは身体の代謝バランス、健康状態を知ることができます。
また、老化による機能低下を知る上でも重要な要素となります。
実験用小動物の呼吸量を測定するのは、その大きさから非常に困難です。しかし呼吸量は、エネルギー代謝量を表す重要な要素であり、体温や血圧、脈拍などと同様に生物の全体的な様子を知る上で必要となります。
「MODA-BMR」は、マウス、ラット等の実験動物を使い、動物が排出する二酸化炭素を測定できる装置です。
何のための測定か
人間が生きてゆく上で最も幸福なことは、健康であるということです。
例えば、食べた物が体内で分解されてエネルギーになりますが、必要以上のエネルギーは脂肪として体内に蓄積され過食状態となります。基礎代謝量とは、何もしない状態で必要なエネルギー量なので、それに加えてエネルギーの消費を行えば体に負荷がかからず生活することができます。
しかし、このバランスが大きく崩れると肥満など生活習慣病を患い、体をこわしたりしてしまいます。
エネルギー代謝を測定することで健康な状態や疾病にかかった状態を理解することできます。そして、その健康バランスの変化に対応し生活することで健康状態を保つことができます。
エネルギー代謝量を測定することにより、生活習慣病等に関する生活の見直しや、より細かなデータに基づいた薬品や機能性食品の商品開発をすることができます。
その測定結果は何に生かせるか
- 生活習慣病の予防、改善
- 老化現象の解明
- 医薬品の開発
- 機能性食品の開発
「MODA-BMR」のココがスゴイ!
- 長期間(1週間以上~数年間)継続して実験動物から排出された二酸化炭素を測定できます。
- 実験動物にかかるストレス要素(音、湿度など)を減らしているため、より平静の状態で測定ができます。
- 8匹まで同時に個別の条件(餌を変えるなど)で測定ができます。
- 呼吸量の測定は、測定部を天秤で量るだけなので特殊な訓練(化学や機械の知識)をせずとも行うことができます。
社会貢献
国内外の研究によって実験動物の飼育管理や病態に関する多くのデータが蓄積されています。これにエネルギー代謝のデータを加えることで、より私たちに有益な情報を得ることができます。生活習慣病予防や、医薬品、機能性食品の開発、さらにそれらの商品化など私たちの生活環境の見直しや健康管理につながってゆきます。
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